ナッツアレルギー(木の実類アレルギー)は日本で本当に増えているの?

こんにちは、相川晴(HAL)です。
これまでいくつも質問をいただいているのですが、多いのが「補完食でのナッツ類の導入」についての質問です。
「ナッツアレルギーが増えていると聞いたのですが、いつから導入したらいいですか?」
「ナッツと言っても種類がたくさんありますが、どれを試せばいいですか?」
「くるみだけ試せばOKでしょうか」
「どのくらいの量をあげたらクリアしたと言えますか?」
等々ですね。
とてもみなさん情報感度が高いと言いますか、ナッツアレルギーの情報をしっかり掴んでおられるところ、本当に驚くところです。
補完食(もしくはそれ以降)のナッツ類の導入については大変ややこしい部分があるのでXの方ではあまり詳しく語ってないのですが、今回は「ナッツアレルギーは日本で本当に増えているの?」という話をしていこうと思います。
まあ増えているんですが(おい)、ちょっと消費者庁のデータを見ながらお話ししたいと思います。
データで見るナッツアレルギーの増加
消費者庁が公表している「即時型食物アレルギーによる健康被害の全国実態調査報告書」及び「食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書」というものがあります。
“食物を摂取後 60 分以内に何らかの反応を認め、医療機関を受診した患者”が対象となっており、医療機関で経口負荷試験で症状が出た患者さんは対象となっていません。また、たとえば血液の検査でアレルギーの検査が陽性でした、といった症状の出ていないものについても対象ではありません。実際におうちなどで食べて、症状が出た&医療機関を受診した患者さんのデータだけを集めたものとなっております。
平成24年度~令和6年度までの、即時型食物アレルギーの症状を起こした原因食材のうち、上位5位の占める割合をグラフにしてみました。

赤がナッツ類になります。他の食材はそこまで大きな変化がないのですが、ナッツ類がかなり増えているのがわかりますでしょうか。
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